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ペットフードにご用心

第2章 ドライペットフードによる「猫ストルバイト尿石症」の出現

第2章  ドライペットフードによる「猫ストルバイト尿石症」の出現

我が国でドライフードが出回りだしたのは、50年位前と言えます。
そしてドライフードの普及に伴い、1980年頃から弊害が出始めるようになりました。
特に顕著に表れたのが猫の 『ストルバイト尿石症』です。
この病気に悩まされた方は多いと推測します。
そして犬もやがて追随します。
「おしっこが出ない。」 「丸くなってどこか苦しんでいる様子だ。」
慌てた愛好家は、獣医師の元に走ります。
診断の結果は、膀胱結石・尿管結石・腎臓結石を疑われます。
否応なしに獣医師の処方薬と療法食を半強制的に買わされる事になります。
処方された薬で病状は安定しますが、何しろこの療法食についての質問攻め。
「不味そう」 「食べてくれない」 「こんなの食べさせていいの?」 「これで病気が治るの?」
ペットの世界だけに存在する療法食、他の畜産動物にはありません。
これにはお手上げです。

また膀胱炎や尿路感染症とも症状が似ており、以前は結石だという決定打がありませんでした。
「何故、結石ができるのか?」 問題の対処や解決には程遠いのが現状でした。
ペット業界にいる立場上、この疾患は目の上のたんこぶ。
何故、何故、何故が頭から離れません。

たどり着いたのがドライフードへの不信です。
そして、私自身フードのいろいろな問題点に気づかされた時期でもありました。
考えても考えても答えが出ない。
減るどころか、何故ここまでこの疾患が増えるのか、解決の糸口は見出せませんでした。

余りにも頻発したため、各社ドライフード製造メーカーも原因究明に動き出しましたしました。
そしてたどり着いたのが、当時の実験報告の 「マグネシウム過剰説」です。
犯人がわかったのです。
「マグネシウム、君が犯人だ。」
この結果を受け、猫用ドライフードは 「低マグネシウム」 を謳い文句に各社競って製造してきました。
覚えておられる方も多いと思います。
低マグネシウムのドライフードのオンパレード。
それこそ猫も杓子もです。
低マグネシウム療法食も大流行です。

私への相談質問も、マグネシウムの含有量と食事の問題ばかり。
食べさせるものもこれは駄目あれも駄目と、まともに食べさせるものがありません。
結果は、低マグネシウムに切り替えても一向に疾患は改善する気配がありませんでした。
今現在でもその傾向は続いています。
本当にこの疾患は、まったくお手上げの状態だったといえます。

私は療法食に対しては懐疑的でした。
何故かと言われれば、答えは簡単です。
療法食や低マグネシウムと低タンパク質の食事を続けると、猫の活力が失われ、一日中寝てばかりというありさまでした。
マグネシウムは、筋肉に作用する働きがあり、不足すると筋肉でできた心臓の機能低下が見られます。
その結果として、心筋の活力が乏しくなるのと同時に体の筋肉低下をまねき、より動きが鈍くなります。

そして、一躍相談件数トップへ。
その時私が気づいたのが、人にもある腎結石(尿路結石)です。
人の医学書を読み漁り、人もペットも同じ症状が出ることに気付かされたのです。
毎日毎日同じ質問と回答。
受話器は耳に付いたまま、とうとう左耳を下にして寝れないぐらいの状態でした。
いっそのこと、テープに吹き込みお答えしようかと思ったぐらいです。
当時の答えは、「水分量」と 「動物性アミノ酸 (魚類のタンパク質)を多く与えなさい。」 でした。
なぜこのような回答になったのか?
人の腎結石の食事を参考にしました。
控える食べ物は、鶏肉・豚肉・牛肉・牛乳・チーズ、野菜ではホウレンソウ。
これを言いだすと、こう返事がきます。
「内の○○ちゃんに肉は欠かせない」 「鶏肉もダメなの?」 「魚などプイと振り向きもしない」 「水代わりにミルクを飲ませている」等々。
あぁ、また始まったかと我慢を重ね答える始末。
それでも尿出血がある場合、猫用トイレ砂を常に清潔にすることを付け加えました。
感染症予防のためにと。

しかし回答した通り実践し活力が増しても症状は安定しませんでした。
どんなに四苦八苦しても結果は、ドライフードを食べている以上減るどころか増えるばかり。

そこで打開策はないのかと根底からドライフードの見直しがされました。
この時大きな間違いに気づいたのです。
ストルバイトの化学成分が 「リン酸マグネシウムアンモニウム」であるため、単純にマグネシウム原因説を取ったことが要因だったのです。
これが大きな不幸を生む結果になりました。
しかし、マグネシウムをまったくゼロにすることはできません。
猫にとって必要なミネラルだからです。
そして基本中の基本マグネシウムの組成にたどり着きます。

マグネシウムには、化学合成品であるアルカリ性の「酸化マグネシウム」と自然界にある弱酸性の「塩化マグネシウム」の2つがありました。
この猫用ドライフードには、化学合成品である酸化マグネシウムを使用するという大きなミスを犯しました。
多発した猫の『ストルバイト尿石症』は、未熟なペット栄養学の顛末だったのです。
アルカリ性の酸化マグネシウムは、結石を形成し、弱酸性の塩化マグネシウムは、結石を形成しないと研究結果が出ました。
化学合成品と自然界産物の違いと、アルカリ性と弱酸性の相違。
新たな犯人は、アルカリ性の酸化マグネシウム。
それでは、弱酸性の塩化マグネシウムに切り替えればよいのですが、いまだに結石は減らず今日に至っています。
塩化マグネシウムでは、結石にならないことが判明したにもかかわらずです。
解明されたにもかかわらず結石を患う猫は絶えません。
ここに猫用ドライフードの悪評が残った所以でしょう。
ではなぜ結石になるのか?

本当の新犯人は、別のところにひそかに隠れている。
新犯人探しが大詰めに近づいたような気がします。
最新の研究では、『ストルバイト尿石症』の原因は、硫黄を含むアミノ酸不足説です
私自身、この説には大賛成です。
新犯人よ出てこいと心の中で叫んでいます。
農業部門の技術士研究家です。
今後の研究成果が待たれます。

余談ですが、人体にも胆嚢結石や腎結石があり、ペットも同じです。
何故体内で形成されるのかは、謎の一つでしょう。

 


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プロフィール

押川亮一
(おしかわりょういち)

1947年生まれ。 
宮崎県出身。大学卒業後、金融機関へ。
1974年に独立。 ペットショップ「ファミリーペット」主催。 母親の難病指定が引き金となり、免疫療法を学ぶ。
1994年2月「ペットフードにご用心!」宝島社より出版
1994年6月「獣医さんにご用心!」宝島社より出版
1996年「マイティウェーブ」を立ち上げる。
2005年8月「愛犬が喜ぶワンワンごはん」技術評論社より出版。
2005年9月「新・ペットフードにご用心」宝島社より出版。
2008年12月「ペットフードの危ない話」宝島社より出版。
特に食の問題点を追及し、苦痛のない自然療法をライフワークとし、現在は、キャリーオーバー・食品添加物・ポストハーベストに反対し、無添加製造そして昔の食べ物に戻す事を念頭に製品開発に励む

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